安全衛生心得
 職場における安全衛生活動のルールを安全衛生心得として定め、現場で働く人が理解できる内容で手帳に印刷して配布している企業が有る。
 次に、安全衛生心得を一般心得と作業心得の2つに分けて作成している例について、その内容を説明する。
1.一般心得
 職場の災害防止に間接的に影響する生活習慣、行動などをこの心得の対象とし、次のような事項が挙げられます。
(1) 夜更かしをしないで、休養を十分に取ること。
(2) 朝食をとらない習慣は極力避けること。
(3) 朝夕の挨拶を交わし、明るい職場作りに努めること。
(4) 部下の者には親切に接し、やる気を起こさせるように指導すること。
2.作業心得
 作業心得は、業種、業態によって内容が異なりますが、あくまでも具体的にかつ簡潔に表現することが大切です。一例として、機械部品の製造工程の内の旋盤作業にかかわる安全衛生心得を取り上げる。
 この安全衛生に関する作業心得の作成に当たっては、過去に発生した災害や災害防止の急所などを参考にする。
(1) 機械操作中は、安全メガネを着用すること。
(2) 操作中は、軍手を着用しないこと。
(3) 品物の回転中は計測をしないこと。
(4) サンドペーパーで回転物を研磨しないこと。