Q.「電磁波」と「電磁界」とはちがうの?
 ”電磁波”は、電界と磁界が相互に作用して組み合わさり、空間を伝達する波のことです。
電磁波の種類と利用例
 電波や太陽光線もこのような電磁波の一種で、周波数が高いものほどエネルギーは強くなります。
 これらの電磁波のうち、電力設備から生じるものは、周波数が50ヘルツまたは60ヘルツと非常に低く、電磁波としての性質は無視できるほど小さくなるため、特に、「超低周波電磁界」や「商用周波電磁界」と呼ばれています。
 ここでは、「超低周波電磁界」や「商用周波電磁界」を「電磁界」と呼ぶことにします。 
電磁界の性質
「電磁界」の大きさは距離が離れると急激に小さくなります。
「電界」は電圧が大きくなると大きくなります。
        距離が離れると小さくなります。
        電流の大きさには関係しません。
「磁界」は電流が大きくなると大きくなります。
        距離が離れると小さくなります。
        電圧の大きさには関係しません。
Q.X線やガンマー線やマイクロ波との違いは?
X線やガンマー線などは、周波数が非常に高く(1017〜1022ヘルツ)、持っているエネルギーが大きいことから、大量に浴びた場合は、DNA(デオキシリボ核酸)などの遺伝子を傷つける可能性があります。
紫外線(1016ヘルツ前後)などは、大量に浴びると日焼けを起こす原因となります。
電子レンジで使用しているマイクロ波(2.45×109ヘルツ)は、強く照射されると物を温める作用があります。
電力設備や家庭電化製品の電磁界(50,60ヘルツ)にはこれらのような作用はありません。