自働化(にんべんのついた自働化):

「自動化」・「機械化」の意味合いを持つ言葉。これには、トヨタ生産方式において求められる「無駄の徹底的な排除」が求められている。

しかし、合理化を進めるあまりに従業員の人間性やインセンティブ(労働意欲)を無視してはならない。

また、一般に自動機械は人が止めるまで動きつづける。動いている最中に調整がずれたり、供給される材料に異常が有っても止まることなく動きつづける。 この結果、多くの不良品を作りつづけることなり、7番目の無駄の元凶となってしまう。にんべんのついた自働化とは、異常を発見し自ら停止する機能を備えた自動機のことをさす。最近でこそ各種センサーが高性能・低価格で普及し、自動停止は浸透しているが、この言葉が言われ始めた昭和40年代は、「オートメーション」という言葉が「最先端=高効率」と同義語として受け取られる風潮があり、「止まらない」機械が殆どであった。

このことから、トヨタ自動車では自動化の事を自働化と呼んでいる。